サンダーバードを愛用しているがたまに機嫌が悪くなる。今回は「メールサーバーがサポートする機能を確認しています」の状態から進まなくなってしまったのだが、復帰させられたのでメモしておく。
まずは対象のメールアドレスを左クリックして設定を開く。
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設定に入ったら対象アドレスのサーバ設定を選択する。
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セキュリティ設定の項目があるので、ここを一度変更する現状が「STARTTLS」なら「SSL/TLS」に、「SSL/TLS」なら「STARTTLS」に変える。
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ここの設定を変えてから「受信」を実行してみたら私の場合は復帰した。復帰したら元の設定に戻しておく。
接続の保護って?
自分のおさらいがてら、それぞれの接続の保護方式についてライトな説明も記載しておく。まず前提としてSTARTTLSもSSL/TLSも通信の暗号化を行ってくれる技術である。
SSL/TLS
- SSL/TLSは、通信を暗号化し、セキュリティを確保するための包括的な技術であり。ウェブブラウジングやメール、ファイル転送など、さまざまなインターネット通信で使用される。
- SSL/TLSは、通信の最初から暗号化を開始し、通信の内容を第三者から保護する。
- HTTPやIMAP、POP3などのアプリケーション層プロトコルと組み合わせて既存の通信をセキュアに実行できる。HTTP over SSL/TLS (いわゆるhttps)という感じ。
STARTTLS
- 通常のTLS通信は専用のポートを事前に取り決めておき暗黙的にTLS通信を行うのに対し、こちらは通信の途中から明示的にTLS通信に切り替えをおこなう。
- つまり最初の通信は平文で通信で行いSTARTTLSコマンドでTLS通信に切り替え手続きを行う。
- そのためメール送信の初期段階では平文であり、切り替えのネゴシエーションが完了すると通信が暗号化される。
- STARTTLSコマンドでの切り替えを行うにあたり、サーバとクライアントの両方がSTARTTLSに対応している必要がある。
以上のように、どちらもTLS通信ではある。